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鑑真がもたらした奈良と中国の関係を映像作家・保山耕一氏に学ぶ
2022.07.13
6/27(月)、グローバル・コミュニケーション学科「専門基礎演習A」(成寅准教授)のゲスト講師として、映像作家・フリーランステレビカメラマンの保山耕一氏が来学。
奈良県在住でNHKの「やまとの季節 七十二候」などを手掛ける保山氏に、奈良の人々から見た日中文化交流の歴史についてお話しいただきました。


映像作家・フリーランステレビカメラマンの保山耕一氏
奈良県の人々について、神仏への「祈り」が日常の中にある、と語った保山氏。
中でも、5回の失敗を乗り越え盲目になりながらも日本へと渡り、仏教の教えだけでなく建築をはじめとする様々な技術や知識を伝えた高僧「鑑真」は、その「利他の精神」とともに今でも敬愛されている存在だと言います。
講義では、鑑真の伝えた「梵網経」「五戒」といった仏教思想をはじめ、日本の寺社建築の基礎となった建築技術や稲作に不可欠な治水・土木技術の伝来について、唐招提寺の補修作業を密着取材したエピソード、奈良の人々から見た中国人観光客の印象など、様々な切り口で日中の文化交流についてお話しいただきました。

講義の最後には、保山氏自身が撮影した唐招提寺のハスの花、薬師寺の仏舎利から昇る朝日など、鑑真がもたらした平和な奈良の風景を上映。
美しい映像とともに、奈良と中国の交流について思いを馳せるひと時となりました。
