Academic Life & Research
教育・研究
[現代経営研究会]やりがいも業績も高める働き方とは?ワーク・ライフバランス代表・小室氏による第2回講演を開催
2022.11.08
10/26(水)、「現代経営研究会」の第2回講演をZoomウェビナーで開催しました。
今回の講師は、株式会社ワーク・ライフバランス代表取締役社長の小室淑恵氏。「ウェルビーイングを実現する働き方改革」というテーマでお話いただきました。
小室氏が創業した(株)ワーク・ライフバランスは、これまで約2,000社もの企業の「働き方改革」を成功に導いてきたコンサルティング会社です。同社による働き方改革コンサルティングは、従業員のウェルビーイングを高めると同時に、企業の業績を伸ばす「経営戦略」の側面も持っているのが特徴です。
講演冒頭、小室氏は「組織全体の働き方を見直し、全従業員のワーク・ライフバランスを高めることで、イノベーションが起きて業績アップにつながる」と提言。「ワーク・ライフバランス」というと、家庭的事情のある人への配慮が優先されがちですが、「仕事以外の場で付加価値を身につけるべき20~30代や、趣味を大切にしたい人、公にしにくい事情がある人などにも配慮が必要」と語り、「全従業員を対象とする」ことの重要性を解説しました。
また、現在の日本の経済発展が停滞しているのは、90年代に「人口ボーナス期」が終わり、少子高齢化の「人口オーナス期」に入ったからだと説明。浮上するためには、「人口オーナス期」に合わせた対策を取る必要があると語り、なかでも「労働参画できていない人材(特に女性)の活用」と「真に有効な少子化対策」の2点を徹底すべきとのお話がありました。
さらに、「人口オーナス期」に企業が発展するためには、「なるべく短時間で働き、仕事の質を高める」、「なるべく違う条件の人を揃え、新しい価値を創造する」などの働き方改革が必要だと解説。加えて、「今後は仕事を属人化させずに、チームで成果を出すマネジメントが求められる」とも語り、それを実現するための具体策として「朝メール®・夜メール」や「カエル会議®」をご紹介くださいました。
講演終盤では、これまでにコンサルティングを行った企業の事例紹介も。働き方改革を実践した多くの企業が、残業削減や有休取得率アップといった従業員のウェルビーイングを実現するとともに、売上向上も叶えていることがわかりました。
オンラインのみの開催となった今回ですが、講演後には受講者から多くの質問が寄せられ、活発な質疑応答が行われました。
次回の現代経営研究会は11/9(水)に開催。丸紅株式会社 専務執行役員 CAOの石附武積氏を迎え、「既存の枠組みを超える丸紅の取り組み」というテーマで講演いただきます。(対面・オンライン併催)
詳細・受講のお申込み(事前登録制)は以下リンク先にてご確認ください。
https://www.tyg.jp/koukaikouza/business/index.html