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グロコミ

在学生がアフリカ・ナイジェリアへ!フィールドスタディを実践、現地学生との交流も

グロコミ

2023.04.14

2/17(金)~3/11(土)、グローバル・コミュニケーション学科の学生2名と玉井隆講師がナイジェリア・ラゴス州でのフィールド調査実践を実施。
現地大学の教員・学生らと交流したほか、世界最大の水上スラムといわれるマココ地区の調査に同行しました。

写真左から学生2名とラゴス大学地理学部の教員、玉井講師

マココ地区でのフィールド調査

ナイジェリア(正式名称:ナイジェリア連邦共和国)はアフリカ一の経済大国で、推定250以上の民族が共に暮らしています。
今回のフィールド調査に参加したのは、グローバル・コミュニケーション学科3年(現4年)の當眞大輝さんと河合美有樹さん。

當眞さん

河合さん

「アフリカに学部生を連れていく大学自体、日本にそんなに多くはない。ナイジェリアはほとんど初めてに近いと思います。その意味でも意義あるものだと思います」(玉井講師)という言葉のとおり、2人がファーストペンギンとして現地で多様な活動に挑戦した様子をご紹介します。

現地ではナイジェリア国立ラゴス大学を訪れ、地理学部の教員・学部生らと交流。
研究内容について伺ったほか、質問コーナーでは日本の衣・食・住・文化からサブカルチャーまで様々な話題で盛り上がりました。

ラゴス大学の学生から質問攻めにあう2人

GIS/GPSを用いた地形データ研究の様子も見学

さらに、玉井講師が2011年より調査を行っているマココ地区を訪問。
水上に簡易住宅が立ち並ぶスラム地区には、生活・衛生・教育など様々な課題を抱えた状態で数十万人が暮らしています。

「貧困」という言葉では片づけられない地域ならではの複雑な状況、問題のややこしさを現場で実感するとともに、解決への糸口を探る様子を間近で感じることができました。

現地住宅を案内してもらう学生たち

ナイジェリアの大統領・議会選挙の様子も観察

学生たちはそれぞれ個人の研究テーマを設定してフィールド調査を実施。
河合さんの調査テーマは「アフリカの若者」で、主にラゴス大学の学生やその友人・知人についてのヒアリングを行い、若年層の割合が多く、「若者の大陸」と呼ばれるアフリカのポテンシャルについて調査しました。

また、當眞さんはナイジェリア・ラゴスの気候変動と災害をテーマとし、現地の友人とともに雨期の洪水被害が深刻というエリアを探索。
インフラが未整備で気候の変化に弱いエリアの特性を調べるとともに、日本とは異なる治安や社会の様子を垣間見る機会にもなったようです。

このほか、現地のスーパー、ギニア湾に面する観光地なども訪問。
現地の環境を肌で感じ、人々と交流する機会となりました。

當眞大輝さんのコメント:
「普段の講義で学んでいるようなアフリカ、ナイジェリアのイメージとは違った側面を多く見ること、知ること、体験することができ非常に貴重な経験をすることができました。なかでも、現地でできた友人とともにフィールドワークを行った際には、よりその地域の方の視点に近い位置で自分の研究を行うことができました」

河合美有樹さんのコメント:
「ナイジェリアでの3週間は、私の想像をはるかに超える出来事や異文化で、毎日ワクワクしていました。私の生活からは思いつかないような疑問や発見を思考することがとても楽しかったです。親しくしていただいた方々への感謝と、また会いたいという気持ち、研究や語学などの勉強に対するモチベーションがあがりました」