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グロコミ学部2年生が人気観光地・鎌倉で日本のソフトパワーと観光資源を調査

グロコミ,国際交流

2023.08.10

7/3(月)、グローバル・コミュニケーション学部の2年次科目「専門基礎演習A」(井上実佳教授)が鎌倉での学外研修を実施。
観光地における日本のソフトパワーと観光資源に関する調査を行うべく、江ノ島電鉄・小町通り・円覚寺・鶴岡八幡宮などを視察し、外国人観光客・観光施設へのインタビューも敢行しました。

今回の学外研修に向けて、学生たちは事前に「なぜ日本文化は人気があるのに政治・外交分野では影が薄いのか」という問いを設定。
『日本外交の論点』(法律文化社)を基にプレゼンテーションやディスカッションを重ね、日本文化と政治・外交との関連性を学び、研究を進めてきました。

そしていよいよ実習当日、まずは外国人観光客に人気の江ノ島電鉄(藤沢-鎌倉間)を体験乗車。

車両故障のハプニングで発車が遅れるも、待っている間に車内で台湾から日本に卒業旅行に来ていた大学生グループと意気投合するという出会いが。
外国人観光客として本学学生の質問に丁寧に答えていただいたほか、野球や鎌倉周辺のおすすめ情報を交換するなど、日台の学生同士の交流が進みました。

江ノ島電鉄鎌倉駅で出会った台湾の大学生たちと本学学生たち

その後、学生たちは無事に鎌倉に到着し、それぞれの班に分かれて調査を開始。
鎌倉時代後半に創建された円覚寺では、お寺の方から「外国人観光客はコロナ前が約20%だったのに対し、現在は5%程度と減ってしまった」とのお話を伺いました。

ランチも重要な調査対象。
鎌倉の名産・有名店で、その人気の秘密を探りました。

外国人観光客にも人気のシラス丼。江ノ電で台湾の学生たちからもおすすめの店を聞かれた!

海外でも「日本風カレーライス」は話題。雨にも関わらずお店の前には日本人、外国人観光客が並んでいた

午後は全員で鶴岡八幡宮を見学。
快晴になり暑い中、鎌倉を代表するスポット鶴岡八幡宮を参拝しました。

実習後の授業では、さっそく調査結果の検証と振り返りを実施。
事前に立てた問い「なぜ日本文化は人気があるのに政治・外交分野では影が薄いのか」に対する研究・考察の結果をプレゼンテーションし、ディスカッションでさらに考察を深めました。
プレゼンテーションにおいては、日本文化がいかに人気であるかが多角的に示されただけでなく、外国人観光客にとっては「空気を読む」コミュニケーションの難しさがあることも指摘されました。

指導を行う井上教授は「各班のプレゼンテーションから、日本文化の人気がなぜ日本外交の強みに十分生かされていないかがわかった。ポイントは他国との違いを相対化すること。これが多国間外交の鍵となる」とコメント。

学生たちはこれまで研究してきた日本文化と政治・外交との関連性と、鎌倉での調査及びその検証を踏まえ、最終的にレポートを執筆。
「日本の文化は人気だが政治・外交では影が薄いということが、観光名所にも表れていたように感じた」「テーマの内容を実際に感じることが出来たのは大きな収穫だった」「今後、海外に行ったり外国出身の人と交流がある時は、このテーマを頭の片隅に置きながら日々調査し続ける必要があるとも感じた」など、学生それぞれによる分析結果が示されました。