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教育・研究
「マーケット」が観光産業にもたらす影響を現地調査!グローバルPBL(タイ・シンガポール)
2023.09.21
8/1(火)~6(日)、グローバル・コミュニケーション学部「グローバルPBL1・2(集中)」(竹内雅俊准教授・依田悠介教授・泰松範行教授)の実地研修をシンガポールとタイで実施。
参加学生たちは「マーケット観光」「ホテル」「エアー・空港」「食」といった課題を設定し、現地でのフィールドスタディに取り組みました。

研修に参加した学生たち(Gardens by the Bayにて)

一行はまずシンガポールに到着。到着後は、ナイトサファリへ向かいました。ナイトサファリはシンガポールの地理的な特徴をふんだんに使い、動物たちを自然な姿に近い形で見ることができます。
翌8/2(水)には、National University of Singapore (シンガポール国立大学)を訪れ、言語学者の Zheng Shen先生とシンガポールの歴史・文化、そしてシンガポール英語に関するブリーフィングを受けたほか、同大内にあるミュージアムで南アジア・東南アジアの古典や現代に関する文化を学びました。

Zhen Shen 先生による、シンガポールに関する英語のレクチャー NUS博物館前
シンガポール国立大学は広大な敷地を持つ大学で、世界大学ランキングのトップ10にもランクされる総合大学であり、学生たちもその規模に驚いていました。
シンガポール国立大学の博物館、図書館を見学した後は、ChinaTownへ移動してミシュランガイドにも掲載されるホーカーセンターの名店でシンガポール料理に挑戦。
その後はChinaTownを散策し、シンガポールの文化を反映した観光地に関する造詣を深めました。

チャイナタウン
その後、シンガポールで起業した本学卒業生と合流、「シンガポールの今」に関するレクチャーとともに、チャイナタウンで伝統的なシンガポールを見学。
その後は最新のシンガポールを見学にマリーナベイエリアへと移動し、Gardens by the Bay、屋上にあるプールで有名なMarina bay Sansの見学へと向かいました。

シンガポールの観光資源について話す学生 Gardens by the Bayにて
さらに、8/4(金)から8/6(日)は、タイ・バンコクでの活動を実施。
国際交流基金のバンコク日本文化センターでは、日本研究・国際対話事業部の安藤汐美氏からタイにおける同基金の日本文化発信事業についてレクチャーいただきました。
質疑応答ではタイにおいて日本文化がどのように受け入れられているか、また近年タイで人気が高まっているボーイズラブをはじめとしたタイの現代文化をトピックスに、活発な議論や意見交換が行われました。

国際交流基金の安藤氏(前列中央)と本学の学生、教員
また、タイでは今回の研修の中心的な課題である「多種多様なマーケット」の見学のために。
テレビ番組等で取り上げられることも多いタイ人向けのマーケットである「メークロン鉄道市場」と同時に、アンパワー水上マーケットを見学。

線路の軌道に沿って生鮮食品店など多彩な商店が並ぶ「メークロン鉄道市場」

地元屋台が並ぶアンパワー水上マーケット

水上マーケットの全景

アンパワー水上マーケット付近のタイ人向けマーケットを散策
次の日の午前中は、現地の重要な交通手段である、チャオプラヤ川を船で移動。

チャオプラヤエクスプレスで王宮方面へ移動
タイの代名詞である、王宮・ワットポーを見学し、伝統的な観光地に関して理解を深めました。

ワットポーにてバンドのジャケ写風の写真というリクエストに応える学生
伝統的な観光地の見学を終えた学生は、シンガポールのチキンライスと双璧をなすほど人気のチキンライス(タイではカオマンガイと呼ばれる)の味を比較するために、ミシュランガイドにも掲載されるカオマンガイ店で昼食。

シンガポールのチキンライスとタイのカオマンガイの比較(ラーン・ガイ・プラトゥーナム)
夕方には、最新のマーケットの形を表す「アイコンサイアム」を見学、その後、観光用ナイトマーケットの「アジアティーク」の見学に向かいました。

アイコンサイアムの明るさに驚く学生 アイコンサイアム1階(SOOK SIAM)
アイコンサイアムは2018年に完成したバンコクの高級モール。日本でもお馴染みの海外ラグジュアリーブランドに加えて、日本のブランドや飲食店も出店。「新しい形のマーケット」として、学生はこれまでのマーケットとの違いを確認。
バンコクのマーケットの締めくくりとして、「観光客向けのマーケット」を散策。川沿いにできたアジアティークを見学。
アジアティークはCOVID-19の流行前はバンコクでも1、2を争う観光客向けのマーケットで大変賑わっていましたが、現在も一部の店がまだ再開できていませんでした。
学生たちは、実際に観光に対するCOVID-19の影響を確認する機会となりました。

バンコク最後の夜の記念写真 アジアティーク
担当教員のコメント:
「今回の研修では、私は主にシンガポールでは現地文化・英語に関しての学習に関して、タイでは日本文化の受容とインバウンドツーリズムの再生を課題とした、日本のこれからについて考えることを主眼としていました。参加した学生は、皆熱心に学習に、それぞれに問題意識を持てたのではないかと思います。その問題意識を胸に、大学在学中に、もう一度、自分自身で外国に出て学びを深めてもらいたいと考えています」