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障がい者福祉と地域社会のあり方を考える。人間科学部「地域ではたらく」でゲスト講義
2023.11.29
人間科学部の「地域ではたらく」(宮園久栄教授)では、さまざまなゲストを講師に招き、今地域でどんなことが起こっているか、そのことにどう向き合ったらよいかを考えていきます。
11/23(木)は社会福祉法人佑啓会ふるさと学舎浦安所長の堀金兼太郎氏を招き、「福祉のトレンド」をテーマに障がい者福祉を取り巻く世界の傾向や、堀金氏自身が考える障がい者福祉のあり方をお話しいただきました。
講義ではまず、2022年に国連によって公表された日本の障がい者政策への改善勧告について紹介。
国連が日本に勧告した「障がい者福祉の地域移行・脱施設化」「特別支援教育からインクルーシブ教育への移行」「共生社会の推進」といった方針に対して、堀金氏は「必ずしも生まれ育った地域で生きることが幸せとは限らないのでは?」と述べ、日本の障がい者福祉の現状や、堀金氏自身のご経験に基づいた障がい者福祉施設と地域の関係構築についてお話しいただきました。
講義後半は、堀金氏が所属する佑啓会が行う事業紹介やその理念の紹介も。
同会が行う事業を通じて、「施設利用者も職員も地域を支える構成員のひとりである意識の醸成と、障がい者を社会から断絶せずに普通に付き合うことが大切である」と話し、講義を終えました。