Academic Life & Research
教育・研究
[現代経営研究会]第5回を開催。セゾンカードで知られる株式会社クレディセゾンの代表が登壇
2023.12.13
さまざまな業界・企業の経営者をお招きし、現代社会を読み解くヒントを学ぶ「現代経営研究会」。
今期は「価値のデザイン」をテーマに開催しており、11/29(水)に第5回講演を実施しました。
今回の講師は、株式会社クレディセゾン代表取締役会長CEOの林野宏氏。
「21世紀の社会と経営」という演題でお話いただきました。
林野氏はまず、世界経済の推移に触れながら、日本の経済状況について解説。
この30年、日本経済は停滞を続け、給料もほとんど上がらず、少子高齢化が世界一急速に進展するなど、将来を憂える状況である、とのお話がありました。
また、日本人は難しいことを自分で考えず、政府や専門家に「お任せ」する傾向があるため、状況を好転させるためのイノベーションが起きにくい、との解説もありました。
そのうえで、イノベーションとは何か?の説明へと移り、「イノベーションは『発見』であり、誰にでもイノベーションを起こすチャンスがある」とのお話が。
コンビニおにぎりなどを例に挙げながら、「イノベーションの本質は、『なぜ今までこれがなかったのか』という潜在需要の顕在化である」と解説。
さらに、「好奇心がクリエイティビティを育て、イノベーションが生まれると私は思う」とも語りました。
続いて、ビジネスパーソンとは何か?仕事とは何か?成功とは何か?といったことにも言及。
「働く、学ぶ、遊ぶはニアリーイコールであり、遊ぶ経験も大切」「仕事とは、知識・経験を知恵に変え、それを行動することによって富に置き換えていくプロセスである」「成功とは、夢中になることを見つけ、それを仕事にするか、選んだ仕事に夢中になるかしかない」など、常にイノベーションに挑戦し続けてきたカリスマ経営者ならではの格言をたくさん教えてくださいました。
林野氏は最後に、(株)クレディセゾンのこれまでの歩みや、今後の経営戦略について解説。
「これからは総合生活サービスグループへと転換し、グループ企業などと連携しながらサービスを提供していく。また、グローバル戦略も実行に移していく」と語りました。
講演後は、本学の現代経営学部の学生をはじめ多くの参加者から質問が寄せられ、同社のビジョンから人生における考え方についてまで、活発な質疑応答が行われました。
次回の現代経営研究会は最終回。12/13(水)、株式会社アダストリア代表取締役社長の木村治氏を迎え、「アダストリアの即断・即決・即実行経営」という演題で講演いただきます。
詳細・受講のお申込み(事前登録制)は以下リンク先にてご確認ください。
https://www.tyg.jp/koukaikouza/business/index.html