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現代経営

[現代経営研究会]最終回を開催。企業改革に取り組むパナソニック コネクト株式会社の代表が登壇

現代経営

2024.12.23

さまざまな業界・企業の経営者をお招きし、現代社会を読み解くヒントを学ぶ「現代経営研究会」。
第17期となる今期は、「結ぶチカラ」を年間テーマとし、全5回すべて対面・オンラインで併催しました。

パナソニック コネクト株式会社 代表取締役 プレジデント・CEOの樋口泰行氏

12/4(水)に行われた第5回講演には、パナソニック コネクト株式会社 代表取締役 プレジデント・CEOの樋口泰行氏を迎え、「未来に“つなぐ”価値創造~伝統的日本企業における変革の要諦~」という演題でご講演いただきました。

パナソニック コネクトは、パナソニックホールディングス傘下にある7つの事業会社のひとつ。「現場から 社会を動かし 未来へつなぐ」をパーパスに掲げ、サプライチェーンや公共サービス、インフラ、エンタメなど、さまざまな現場にBtoBソリューションを提供しています。

樋口氏は冒頭、自身の経歴について説明。大学を卒業した樋口氏は、松下電器産業(現パナソニック)に入社し、会社の留学制度を利用して米ハーバード大学に留学されたそう。当時は終身雇用が当たり前の時代でしたが、帰国後に退職し、さらなる経験を求めて外資系コンサルにキャリアチェンジ。その後、アップルに転職、続いてヒューレットパッカードの社長を務め、ダイエーの社長となって企業再生に尽力。マイクロソフトを経て、25年ぶりにパナソニックに戻った、とのお話がありました。

多様性にあふれる経歴を持つ樋口氏

日系から外資系まで、さまざまな企業・職務内容を経験し、広い視野を持つ樋口氏。パナソニック コネクトでは、先頭に立って企業改革に尽力しています。改革を行う理由については、「かつて日本の製造業は世界を席巻していたが、その時代は終わった。にもかかわらず、過去の成功体験が染みついて変われていない。今こそ変わらなければ、競争に勝ち抜くことはできないからだ」と説明しました。

企業改革のステップについての説明

企業改革の具体的なステップとしては、まず「カルチャー&マインド改革」を行い、そのうえで「ビジネスをどう専鋭化するか」「どこで戦うのか」を考えていく必要があると指摘。特に「カルチャーの改革」はすべてのベースになるものであり、ここに最も力を入れていると語りました。

悪しきカルチャーをどのように変えていくべきかを解説

講演は以上で終了し、続いてパネルディスカッションがスタート。樋口氏に加え、同社CEO付ビジネスマネージャー宮下卓也氏と、デザイン&マーケティング本部パブリックリレーションズ部  課長武藤真奈氏、本学現代経営学部の石黒順子准教授による対談が行われました。
対談では、「キャリアを切り拓くヒント」「企業改革の苦労や成功のポイント」「チャレンジに伴う失敗の捉え方」などについて活発な意見が飛び交いました。
その後、質疑応答が行われ、参加者から多くの質問が寄せられました。

大いに盛り上がったパネルディスカッションの様子

今回をもって、今期の現代経営研究会はすべて終了いたしました。
ご参加いただいた皆様、そして、講演を快くお引き受けくださった講師の皆様に心よりお礼を申し上げます。