Academic Life & Research
教育・研究
本庄加代子教授、プロジェクトマネジメント学会で「PM実施審査員特別賞」を受賞
2025.04.16
3/13(木)、現代経営学部の本庄加代子教授が、(一社)プロジェクトマネジメント学会の2025年度春期研究発表大会で行われた表彰式において、「プロジェクトマネジメント実施 審査員特別賞」を受賞しました。受賞内容は「文系学生におけるプロジェクトマネジメント教育の10年間の実績と意義」です。多くの著名な企業が受賞する中、大学としては唯一の受賞となりました。

本庄教授(左)と学会会長 関哲郎氏(右)との記念撮影
東洋大学で行われた授賞式で本庄教授は受賞の喜びとともに、本学が進めてきたプロジェクトマネジメント教育の重要性を語りました。

本庄教授は、「一部で大学不要論が唱えられるなかにあっても、次世代の日本の労働を担う若者を育成するという大学の役割は、今なお極めて重要である」と強調。その上で、自身が約10年前から取り組んできた教育実践として、主に理系で発展してきたプロジェクトマネジメント理論を文系大学教育に応用し、学生が自走するPBL型教育の仕組みを紹介しました。
特に、AIの台頭や先行き不透明な社会においては、ゼロから1を生み出し、実現へと導くプロジェクトマネジメント力こそが、就職活動のみならず人生全般において不可欠なスキルになるとも指摘。「人生はプロジェクトである」との持論を述べ、今後は文系教育にもこの考え方が広く取り入れられれば、日本全体の生産性向上にも資するとの期待を示しました。最後にこれまで、外部から資金を調達する大規模な産学連携を推進し、形のない新しい教育の実現への苦労、そしてそれを支えてきた大学や職員一人ひとりの温かな支えを受けて歩んできたことを振り返り、事務局長や広報部長、職員に対して深い感謝を述べました。
本受賞に際して、大学を代表してキャリアセンター部長佐藤も加わりました。本庄教授の詳細な取組み成果は、8月に行われる学会の秋季大会で講演を行う予定です。

本学を代表して、本庄ゼミ生らとキャリアセンター部長佐藤(右から2番目)も参加

プロジェクトマネジメント教育の学びを披露するゼミ長の櫻井陽太さん
また本庄ゼミゼミ長の櫻井陽太さんも急遽登壇し、自身の学びの成果を披露。「先読み力が身につき、次に行動を移すスピードが向上した」と語りました。「行動が早いことは、それだけで他者からの信頼獲得や、期待を超える成果を出すことに繋がる」とし、「社会に出た際には、期待を超えられる大人になりたい」と抱負を述べました。急遽登壇したにも関わらず要点をついた端的な櫻井さんのコメントには、会場から大きな拍手が。最後に表彰講演にも繰り返されるなど高い評価を頂きました。
この授賞式には教授のほかに6人のゼミ生が参加していました。各人の学びと今後の抱負を聞きました。

受賞に駆けつけたゼミ生たち
「プロジェクトマネジメントの授業を通じて、『前向きに取り組む力』を身につけた。ゼミに入る前は諦めがちだったが、仲間とともに挑戦する姿勢を学んだ。この経験を活かし、社会人になっても初めてのことに対して諦めず、積極的に取り組んでいきたいと考えている」
(加藤久美子さん)
「多様な人々と意見を交わすことで、新たな発見やアイデアを生み出す力を学んだ。意見の相違を乗り越えながら最善の答えを導く経験を通じ、今後も他者の意見を尊重しながら、相手の考えを形にできるような仕事をしていきたい」(塩田美羽さん)
「『人とのつながりの大切さ』を学び、仲間と協力することで多くのことを乗り越えられたと実感。社会に出た後も、経験がない中で誠意を持って人と接し、相手の喜ぶことを考えながら行動することで、人間関係を大切にしていきたい」(中島優水さん)
「情報共有の大切さを実感。チームを管理する立場でメンバーの状況を把握する重要性を学んだ。社会に出ても、上司や同僚とのコミュニケーションを密にし、業務の進捗を適切に報告することで、円滑な仕事の進め方を実践していきたい」(髙松茉那さん)
「ゼミを通じて、他の学生よりも早く社会経験を積めたことが大きな学びだった。企業との関わりを通じてビジネスマナーや礼儀を学び、社会に出る前に実践的なスキルを身につけることができた。この経験を活かし、スムーズに社会人生活をスタートさせたい」(加藤公亮さん)