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人間科学

「見えない」不安と、それを支える立場を体験。堀口ゼミのブラインドウォーク実習

人間科学

2025.08.28

東洋学園大学では、都心の立地や大学の持つ様々なリソースを生かした「TOGAKU PBL」(PBL=課題解決型学習)を積極的に推進しています。

 

6/20(金)、人間科学部「臨床心理学(スクールカウンセリング・心理療法)ゼミ」(堀口真宏教授)の3年生が、ブラインドウォークの実習を行いました。

ブラインドウォークとは、アイマスクをつけた人と誘導役に分かれ、「見えない」状態で歩き回ることにより、日常とは違う感覚を体験するというワークです。

堀口ゼミでは、心理的な側面から、悩みや苦しみを抱えるクライエントのそばにいるセラピストの役割と、一緒に歩みを共にしていくプロセスの一部を体験的に学ぶことを目的として、毎年3年生がこの実習を行っています。

学生たちは1号館1階を舞台に実習に挑戦。

階段やエスカレーター、車いす用のスロープなどの設備に普段とは違った感覚で対応しながら、キャンパス内を歩き回りました。

セラピスト役として誘導を担当する学生は、周囲の段差や危険に注意を払い、丁寧な声掛けをしながら案内する難しさを体感。

クライエント役の「普通の階段やエスカレーターなのに、見えないだけで怖い!」などの声を聞きながら、「見えない」状況では日常動作にも細かい困難や危険があることを肌で感じ、相手を安心させるような声かけや介助を試行錯誤していました。

一方で、「(寄り添ってくれる)相手がいるだけで安心感がある」といった声も聴かれ、カウンセリングや心理支援に通じる心の動きを発見する好機となったようです。

カメラの位置も、声や音だけでは正確に伝わらない