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子どもとの関わりから学ぶ「援助者」の姿勢。堀口ゼミが放課後支援の報告会を実施

産官学連携,人間科学

2025.08.29

東洋学園大学では、都心の立地や大学の持つ様々なリソースを生かした「TOGAKU PBL」(PBL=課題解決型学習)を積極的に推進しています。

6月に人間科学部「スクールカウンセリング・心理療法ゼミ」(堀口真宏教授)が、近隣の小学校で学外研修を実施。
株式会社明日葉が実施している放課後支援事業に参加し、6/27(金)に報告会を行いました。
同ゼミでは、臨床心理学領域において心理療法・カウンセリングの基礎を学び、特に3年次では、心理援助の基本的姿勢を体得しながら、援助者としての自分自身を見つめ直すことを重視しています。

今回の学外研修では、ゼミ生たちが2班に分かれて地域の小学校を訪問、(株)明日葉のスタッフと共に放課後を過ごす児童と交流。

報告会には、(株)明日葉より新卒採用支援課の滝由衣氏と宍戸麻美氏をお迎えし、学生たちは小学校での体験をもとに、それぞれの気づきについて発表しました。

(株)明日葉の滝氏と宍戸氏

ゼミ生たちが特に注目していたのが、明日葉のスタッフによる児童の安全配慮。
「校庭で野球をした際の、バッターボックスが日陰になる工夫」「スタッフが率先して水分をとる姿勢を見せる」「遊びながらも帰宅時間の管理をする」など、子どもたちの安全と健康を守るための細やかな配慮を肌で感じたことで、支援の現場で求められる視点を実感したという声が多く聞かれました。

また、「子どもたちとの関係構築に悩んだ」と話すゼミ生たちも。
しかし、実践を通じて「関わりたいという姿勢を見せると、距離が縮まった」「言葉だけでなく、遊びを通じて関係が築けることを実感した」との報告もあり、現場での体験が学生一人ひとりの気づきや成長につながった様子が伺えました。

後半は、(株)明日葉のお二人からのフィードバックをいただきました。
「子どもはかわいいだけではない。時には傷つくこともあるが、チームで支え合いながら働く中でやりがいや意味を見出せる仕事です」と現場のリアルな一面についてお話しいただいたほか、「子ども中心になりがちな現場では、自分自身のケアも大切にしてほしい」といった自己管理に関するアドバイスもありました。

最後に、ゼミ生一人ひとりが体験を振り返り、率直な思いを共有しました。
「子どもと関わることに不安があったが、子どもから話しかけてもらえたことで安心できた」「子どもたちから別れ際に、また来てほしいと言われて嬉しかった」「視野を広げ、自分から関わる力をもっとつけたい」など、それぞれが真摯に自分の経験を受け止め、今後の糧にしようとする姿勢が印象的でした。

発表のしめくくりには、ゼミ生より明日葉のお二人へ寄せ書きが贈られました。

堀口教授は、「最初の発表では原稿を棒読みしていた学生も、マイクを持って自分の言葉で語り始めたことで、気づきや理解が深まったと思う。明日葉の方々の温かいご配慮と励ましの言葉に、心から感謝したい」と語りました。