Academic Life & Research
教育・研究

現代経営

収穫や抽出も自分たちの手で。屋上のローズマリーを使った商品研究に挑戦する野村ゼミのPBL

現代経営

2025.09.25

東洋学園大学では、都心の立地や大学の持つ様々なリソースを生かした「TOGAKU PBL」(PBL=課題解決型学習)を積極的に推進しています。

2025年度、現代経営学部の「現代消費研究ゼミ」(野村拓也専任講師)が挑戦しているのが、1号館の屋上に植えられているローズマリーを使った商品の研究。
7月、ゼミ生たちがローズマリーの剪定・収穫と蒸留を行いました。

エシカルやミニマリズム等、現代ならではの消費社会・消費者行動をテーマに研究を行う同ゼミでは、昨年末に屋上のローズマリーを使った商品の試作・販売を実施。
屋上のハーブで新商品開発&販売に挑戦!TOGAKU SHOWCASEの野村ゼミカフェ報告|東洋学園大学公式サイト
https://www.tyg.jp/100th/news/detail.html?id=23682

今年は昨年度のプロジェクトを進めた現4年生に加え、新たにゼミの3年生が加わり、さらに研究を進化させています。

屋上の花壇ですくすく育っているローズマリー

7/11(金)と18(金)、3年ゼミによるローズマリーの収穫が行われました。

総務部の職員から花壇の説明を受ける野村ゼミ3年生

ゼミ生たちは枝先の摘心、広がりすぎた枝の切り戻しを行いつつ、周辺の雑草を刈って日当たりや通気性を確保しました。

雑草に苦戦しながらも協力しながら手際よく作業するゼミ生たち

景観にも配慮しながら、切りすぎないよう丁寧に剪定

2日間に分けてビニール袋複数分のローズマリーを収穫

収穫されたローズマリーは、手作業で枝と葉を分け、蒸留の準備を行います。

7/18(金)のゼミでは、水蒸気蒸留法で精油(エッセンシャルオイル)と芳香蒸留水(ハーブウォーター)の抽出に挑戦。
専用の機材を使っての蒸留では、温度管理の難しさに苦戦しつつ、香りの強さに驚いたり、抽出したハーブウォーターの使い道を考えたりと、体験して初めて気づくことやアイデアがあったようです。

野村ゼミでは、今回抽出した精油や乾燥された葉・花を使って、アロマソープやアロマキャンドルなどの開発に挑戦予定。
「いつか、都心の屋上でブドウを栽培し、オリジナルワインを創る」という大きな目標に向けて研究を進める野村ゼミのPBL、今後の進展に注目です。

「(農業や商品開発の)大変さがわかった。でも実際に体験するのは、座学だけの授業よりも楽しいです」(3年ゼミ長の秦さん)

収穫作業後には屋上でノンアルコールワインの試飲会も