Academic Life & Research
教育・研究
四万温泉の活性化について現地で調査。畔上ゼミのゼミ合宿報告
2019.10.07
9/3(火)~4(水)、現代経営学部の「地域経済・地域金融ゼミ」(畔上秀人教授)が、ゼミ合宿で群馬県中之条町四万(しま)温泉地区を訪問。
同地区のマーケティングに関するフィールドワークを行いました。

畔上教授(前列右端)とゼミ生たち
都心から高速バスで3時間弱の温泉地・四万温泉は、2018年度「温泉総選挙」(旅して日本プロジェクト)の「女子旅部門」で1位を獲得した名湯であり、川や湖の美しい景色も人気です。
しかし一方で、近年は地域の人口減少が進み過疎化の危機にあることや、知名度が低く外国人観光客への訴求ができていないことなど、様々な課題も抱えています。

ゼミ生たちは四万グランドホテルに滞在し、近年話題の贅沢なキャンプスタイル「グランピング」と温泉が融合した人気施設「Shimablue」をはじめ、奥四万湖、桃太郎の滝、四万甌穴群と森のカフェKISEKIといった周辺の観光地を調査しました。

草彅剛出演の映画『まく子』ロケ地でもある奥四万湖(ゼミ生撮影)
「桃太郎の滝は他とは比にならないくらい綺麗な青色の水だったが、近くに喫茶店等もないように見えたので少しもったいない気がした。バス停からも5分ほど歩くので立ち寄りづらさはあるかもしれない」(ゼミ生)

桃太郎の滝(ゼミ生撮影)
温泉街の店舗や飲泉所、ギャラリー、電気ミニカーや電動アシスト自転車のレンタルといった観光客向けの施設に加え、地域唯一のコンビニ「わしの屋酒店」や8月に開局したばかりの郵便局、旅館や民宿などの状況も視察。
学生たちは、バスの時刻表や銀行ATMの設置状況、酒類の価格設定など、細かい点まで調べていました。

レトロ感のある温泉街(ゼミ生撮影)
翌日は、一般社団法人四万温泉協会を訪問し、宮崎事務局長から四万温泉地区の現状をご説明いただくとともに、集客マーケティングに関するインタビューとディスカッションを実施。
空き店舗を活用した博物館や史料館、インスタグラムを活用した「#四万温泉フォトコン」、レンタサイクル「四万チャリ」をはじめとする様々な取り組みについてお話を伺いました。

温泉協会にて(ゼミ生撮影)
「四万温泉の由来でもある『四万(よんまん)の病を治す伝説の湯』をキャッチコピーに、もっと幅広い宣伝や広告をSNSなどで広められたら、集客につながるのではないかと感じた。
四万のよさも、不足していることも、町が栄えるために協会の人たちが大きく動いていることも知ることができ、四万の今後の発展に期待したいと思いました」(ゼミ生)