Academic Life & Research
教育・研究
[現代経営研究会]第4回報告(講師:アキレス株式会社代表取締役社長 伊藤 守氏)
2019.11.19
11/13(水)、現代経営研究会第12期(2019年度)の第4回を開催。
講師にアキレス株式会社代表取締役社長の伊藤 守氏を招き、「走る喜びを支えるスポーツシューズの今」というテーマでご講演いただきました。

2019年度現代経営研究会(第4回)
プラスチック加工技術を生かし、プラスチック事業や産業資材事業も展開する同社ですが、今回はシューズ事業に焦点を当ててご講演いただきました。
ジュニアスポーツシューズ「瞬足」で成功を収めた同社ですが、少子化や海外スポーツブランドメーカーの進出による市場変化が課題となっているそうです。
講演では、「瞬足」の開発秘話や市場の動向をご説明いただいたのち、アキレスならではの技術を組み込んだランニングシューズ「MEDIFOAM(メディフォーム)」の開発という、シューズ事業再生に向けた新分野への挑戦について詳しくお話しいただきました。

講師の伊藤 守氏
伊藤 守氏は、生活習慣病や健康寿命の増進という社会的課題、スポーツシューズに使われる素材の歴史と世界記録との相関、ジョギング人口が増加する今、ユーザーが求める性能とデザイン・素材の変化についてなど、ランニングシューズ開発の背景と経緯について丁寧に解説。
実際に新商品をお見せいただきながら、アキレスの考える靴作りについて伺いました。
質疑応答では店頭販売からインターネット販売へのチャネル切り替えについて、大手ECサイトの仕組みにも言及しながら解説いただくなど、商品の開発から流通戦略まで、最前線の事例を学ぶ大変貴重な機会となりました。

同社のランニングシューズを手にする八塩圭子准教授(左)と伊藤 守氏
現代経営研究会は企業の皆様と本学教員との相互研鑽、交流を通じ、現代の経営諸課題について研究し、生きた経営ノウハウを蓄積したいと考え、2008年に大学院創設と同時に発足。
毎年、経営学界・実業界から講師陣を招き、2010年度からはより広く一般の方々にご参加いただけるよう公開型の研究会として開催しています。
今年度の現代経営研究会は、「新しい価値を創る経営 ~地域・スポーツの視座から~」という年間テーマでさまざまな業界・企業の経営者を招いてお話を伺います(聴講無料・予約不要)。
次回は11/20(水)、講師に株式会社りそなホールディングス、株式会社りそな銀行の代表取締役社長・東 和浩 氏をお招きして「『リテールNo.1を目指して』~変革への挑戦・新しい価値創造とそれを支えるコーポレートガバナンス~」という演題でお話しいただく予定です。
ぜひ奮ってご参加ください。
<現代経営研究会第12期(2019年度) 第5回>※聴講無料・予約不要
■日時:11/20(水)18:00~19:30
■場所:東洋学園大学 1号館2階フェニックスホール
■講師:株式会社りそなホールディングス 株式会社りそな銀行 代表取締役社長 東 和浩 氏
年間の活動予定等は下記にて公開しております。