Academic Life & Research
教育・研究

対面授業の再開、オンライン授業の進化…。秋学期以降の展望

お知らせ

2020.10.21

東洋学園大学では、9月の秋学期開始以降、教室の収容人数を50%以下に抑えるなど新型コロナウイルス感染症の感染予防対策を行ったうえで、全学年で週1回の対面授業再開に踏み切りました。
ゼミや教養基礎演習、専門基礎演習といった各学部・学年のホームルーム科目に加え、実習や実験を伴う科目を中心に、約650講義のうち176講義で対面授業を実施しています。

対面授業の再開に先駆けて9月上旬に行われた対面オリエンテーションでは、クラスメートやゼミの仲間との再会を喜ぶ2年生・4年生はもちろん、ようやく初登校が叶った1年生や、ゼミの担当教員や仲間とほぼ初めて顔を合わせた3年生など、教員・学生ともに「直接会う」ことのパワーを感じて安堵する様子も見られました。
春学期には「オンラインだと、他の学生が何をやっているのかわからず不安」という声も多く聞かれましたが、対面授業の再開によって、こうした孤立感も解消されていくでしょう。

オリエンテーションにて(1年生のクラス)

一方、初のオンライン授業となり教員・学生ともに試行錯誤した春学期を経て、オンライン授業ならではの様々なメリットも見えてきました。

まずは、「人気が高い講義の履修人数制限が緩和できる」「遠方の講師のリモート招聘や海外と繋がっての授業ができる」「何らかの事情で通学できない学生も授業に参加できる」といった、オンライン環境ゆえの利点。
そして、日々課題と向き合う中で学生一人ひとりに「自律的学習者」としての自覚が生まれ、全学部・学科の成績平均がアップするという効果も生まれています。
課題が多くて苦労したという声の一方で、「日々課題と向き合っているうちに、もっと調べてみたいという気持ちになった」「タイムマネジメントができるようになった」など、学生自身が成長を実感している声も聞かれるようになりました。
また、教員からも「より高度なオンライン授業を提供したい」という声が挙がり、システム面の改良を含め、より良い授業作りへの取り組みがあちこちでスタートしています。

秋学期、そして次年度に向けて、大学としても対面授業とオンライン授業それぞれのメリットを活かしたカリキュラムの検討など、より充実した教育を提供するための模索を続けていきます。