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教育・研究
人間科学
「目が見えない」と、感覚や心の動きはどう変化する?ブラインドウォーク実習
2020.11.19
11/5(木)、人間科学部2年次科目「人間科学基礎演習B(心理・カウンセリング)」(有木永子准教授)にて、「ブラインドウォーク」を体験する実習が行われました。この実習は、あらかじめ保健室にて実施法を相談し、十分な感染予防策の上で行われたものです。

「ブラインドウォーク」とは、主に二人一組で行われるワークで、一人がアイマスクで視覚を閉ざし、もう一人が誘導をしながら歩き回ることで日常とは違う感覚を体験するというものです。
本郷キャンパスの1号館という、学生たちの良く知る場所を移動するだけなのですが、いざ体験が始まると「(目隠しで歩くと)坂道すら怖い!」といった驚きの声や、「カーペットの感触がよくわかる」といった視覚が閉ざされているからこその感覚や心の動きについての感想があちこちから聞こえました。

「今どこにいると思う?」という誘導役(右)の質問に答える学生(左)。目隠しを取った後、「場所は大体あっていたけれど、身体の向きが予想と違って驚いた」との声が。
誘導役の学生は目隠しをした学生に手や肩を貸し、障害物や段差について言葉で注意喚起をしながらスロープや階段、エレベーターなどキャンパス内を案内。
「(誘導役の声掛けで)階段なのはわかったけれど、もう一段あると思わなくて危なかった」といった、普段とは違うコミュニケーションの必要性についても体験しながら学んでいました。

「あと3段」と、階段で声をかけながら誘導する学生。