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人間科学

地域の文化とワクチン接種を支える市役所職員が講演。「地域ではたらく」ゲスト講義

人間科学

2021.06.16

人間科学部科目「地域ではたらく」(宮園久栄教授)では、様々な職業のゲストを講師として招き、地域社会を支える仕事について学んでいます。
6/8(火)は、多摩市役所くらしと文化部 文化・生涯学習推進課の木村祐大氏をオンラインでゲスト講師に迎え、市役所の多岐にわたる業務内容や、地域の人々に様々なものを「届ける」という市役所職員の役割についてお話しいただきました。
※本講義の内容は全て木村さん個人の見解であり、市役所の公式見解ではありません。

多摩市役所職員の木村祐大氏

講義では、木村氏が入職1年目から携わり、来年3月にプレオープンが予定されているという同市の複合文化施設「パルテノン多摩」の大規模改修工事に関するお話と、現在応援として担当している新型コロナウイルス感染症関連業務について、「届ける」という視点でお話しいただきました。

ワクチン接種の問い合わせや事務処理対応、定額給付金のコールセンター業務など、一般の人からは見えづらい仕事は、「必要な人へ必要な支援を届ける」という責任感とやりがいを感じる仕事。
一方で、文化・アート振興事業は、地域の人々に自分自身の価値観や新たな価値に気づくための「きっかけを届ける」仕事であり、「癒し、元気、活力を届けるという点では、決して『不要』ではなく、むしろ『急』なもの」という木村氏。
「文化施設の仕事だけでも、広報PRなどマーケティングの知識が必要な仕事や戦略作りなどコンサルティングに近いような仕事、地域とのつながりやアートに触れる空間づくりなど、広範囲の知識を得る・経験することができる」という言葉どおり、事務や窓口業務などステレオタイプなイメージを持たれがちな行政職員の仕事も、視点を変えることで魅力ややりがいがたくさん発見できることを教えていただきました。

また、講義中には、木村さん自身が撮影した写真を使ったワークショップや就職活動に役立つマインドマップの作り方の解説なども行われ、今後のキャリアプランニングに役立つヒントもたくさんいただきました。

木村さんが撮影した写真を使ったワークショップの様子