Academic Life & Research
教育・研究
八塩ゼミとTOKYO MXの産学連携、Z世代へのマーケティング戦略を中間発表
2021.08.03
7/26(月)、現代経営学部の「マーケティングとメディアゼミ」(八塩圭子教授)3年生17名が東京メトロポリタンテレビジョン株式会社(TOKYO MX)との産学連携プロジェクトの中間発表をオンラインで実施。
同社の社員を招き、「Z世代にもっとTOKYO MXを見てもらうためのアイデア」の中間発表を行いました。

中間発表は、常務取締役・放送本部長を務める山崎宇充氏、編成局長を務める佐藤圭一氏をはじめ、編成部、営業局、広報宣伝部の方々にもご参加いただき、Zoom上で開催。
八塩ゼミは4班に分かれ、各班の代表者が調査結果と戦略を提案しました。
トップバッターを務めた「ショット班(プレゼン担当:清水いずみさん)」は、「Z世代にTOKYO MXを自分事化してもらうには」というテーマで、Z世代自身が企画・制作に関わり、同世代の関心が高い「就職活動に関する情報」をテーマとした番組の企画を提案しました。

次に発表した「こーほー班(プレゼン担当:伊藤風空さん)」は、アンケート調査を基に、Z世代のテレビとYouTubeに対する意識を深掘り。
“テレビ離れ”の原因はコンテンツの内容ではなく時間的拘束感にあるのでは、という仮説を立て、コンテンツ配信事業の提案を行いました。
提案後には、有料動画配信サービスの利用やYouTubeで人気のコンテンツについての質疑応答も行われ、Z世代の視聴行動についての意見が交わされました。

3番手の「しょうちゃんねる班(プレゼン担当:工藤駿介さん)」は、Z世代へのアンケートに加え、TOKYO MXの社員や制作スタッフなど番組制作に関わる方々にもアンケート調査を実施。
その結果を比較検討してZ世代と番組の作り手側との考え方の乖離を分析し、社員の方からも「的を射ている」とのコメントが。
インフルエンサーやYouTuberなどZ世代にとって親しみがある人材の活用やファンクラブの開設など、Z世代とTOKYO MXとの距離を縮めるための提案を行いました。

最後に発表したのは、「グローバル班(プレゼン担当:大木まりあさん、福山哲銘さん)」。
八塩ゼミの中でも、偶然、海外にルーツを持っているメンバーが集まったという同班は、同社のビジョンである「国際都市・東京の情報を国内外に発信し、世界に開かれたテレビ局を目指す」という理念に着目。
日本語学校やSNSで独自にアンケート調査を実施し、留学や出稼ぎのために日本で暮らす「外国人Z世代」をターゲットとした新番組・コーナーや、ネット配信サービスの活用を提案しました。
これまでの3班とは全く違う角度からの提案に、社員の方からも驚きの声が。
留学生のテレビ所持率や周知の方法についてなどの質疑応答が行われました。

プレゼンテーション後は、班ごとに分かれて社員の方々とのグループディスカッションを実施。
発表した内容や調査データについて、社会人の視点からの感想、疑問をぶつけていただき、学生からは「大変でしたが(社員の方に)『勉強になった』などと言っていただき報われた気がしました。こう言った機会はなかなかないので、良い勉強になりました」といった声のほか、「(MXの方々が)どのような情報を求めているのか知ることができた。様々な課題が見つかったと同時に、どの提案を特に強く押していくかなども考えて行こうと思った」など、最終発表を見据えた貴重な学びを得る機会となったようです。

最後に「Z世代ポーズ」で記念撮影
<ゼミ長2名のコメント>
中間発表が成功に終わり一安心です。今日まで問題提起からアンケート調査、集計と今までやってきたことがないようなことをこなしてきて、ゼミの初日には想像もできなかったような出来になっていて、とても達成感があります。
振り返ると中間発表までは時間の流れが早く、もう半分なのかと感じています。最終発表もおそらくすぐに来てしまうので、今の自分たちでは想像のできないような斬新な提案ができるように頑張りたいと思います。(渡邊翔太さん)
企業の方々に向けて発表する機会は今までになかったので、大変勉強になりました。また、TOKYO MXの方のお話を伺うことによって最終発表に向けての課題も見えてきたので、今後も班のメンバーと協力して取り組みます。(清水いずみさん)