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教育・研究
[現代経営研究会]コロナ禍でV字回復した不二家の秘策とは? 不二家の河村代表による第2回講演を開催
2021.10.21
10/13(水)、「現代経営研究会」の第2回講演をZoomウェビナーで開催しました。
今回の講師は、株式会社不二家 代表取締役社長の河村宣行氏。「コロナ禍における不二家の取り組み」というテーマでお話いただきました。

不二家のさまざまな部署で経験を積み、2019年より社長を務める河村氏。
冒頭では、創業111年を迎えた不二家の歴史を紹介。小さな洋菓子店からスタートし、のちにミルキーが大ヒットして製菓メーカーとしての一面も持つようになったこと。コンビニよりも先にフランチャイズチェーン化に取り組み、洋菓子店を全国に展開していったことなど、常に新しいチャレンジを続け、進化してきた不二家の歩みを解説いただきました。

おなじみのペコちゃんとポコちゃんについての説明も。
実は近年、特に洋菓子事業で業績不振が続いていたという不二家。ところが、コロナ禍で大きく改善したそうです。その要因のひとつが、「おうち時間スイーツ応援」という販売促進企画を行ったこと。週替わりでさまざまなケーキを販売したことで、お店に足を運んでくれるお客様が増えたといいます。「私も実際に店舗を巡回してみて、『次回のケーキは何?』と楽しみにしてくださっているお客様が多いことを実感しました。お店で働くスタッフも『社会のお役に立っている』とやりがいを持って接客ができているようで、よい循環が生まれています」と河村氏。業績回復の舞台裏を明かしてくださいました。

現代経営学部の学生10名ほどが対面受講。
このほか、コロナ禍を機にテレワークを推進したことや、創業120周年となる2030年に向けた取り組みについてのお話も。身近な存在である不二家について、経営の面から理解を深める貴重な機会となりました。
今回は、感染症対策を徹底したうえで現代経営学部の学生たちが対面で受講しており、講演後、河村氏に直接質問を投げかける学生も。また、リモート参加者からも多くの質問が寄せられ、活発な質疑応答が行われました。

会場で河村氏に質問する現代経営学部の学生。
次回の現代経営研究会は10/27(水)に開催。株式会社ワークマン 専務取締役の土屋哲雄 氏を迎え、「ワークマン式 『しない経営』 4000億円の空白市場を切り拓いた秘密」というテーマで講演いただきます。
詳細・受講のお申込み(事前登録制)は以下リンク先にてご確認ください。https://www.tyg.jp/koukaikouza/business/index.html