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シールをもっと便利に!隈本ゼミの新製品開発プロジェクト研究報告会

現代経営

2022.06.23

6/10(金)、現代経営学部の「マーケティングと消費者行動研究ゼミ」(隈本純教授)にて、4年生による新製品開発アイデアに関するプロジェクトの研究報告会が行われました。


同ゼミでは昨年度より「新たなシール製品の開発提案」をテーマに調査研究プロジェクトを実施。
隈本ゼミが製造業の現場やマネジメントを(株)佐々木シール製作所の創業者に学ぶ

研究報告会では、4年生15名が3つの班に分かれてプレゼンテーションを実施。
同ゼミ3年生のほか、大学院生、マーケティング戦略に興味を持つ1・2年生の前で新商品アイデアを発表しました。

まずは、1班が携帯アプリ機能と連携させた検温記録シールを提案。
シールの色の変化で正確な体温検知を行い、アプリと連動させることで手間をかけずに記録することを可能にする製品で、昨今の新型コロナウィルス感染症の蔓延と、それによって日常となった体温測定に注目したアイデアです。


2班は、市場調査を分析してニーズを探り、「防臭・防カビ」に特化したシール製品を発表。
既存商品との差別化に苦戦しながらも、細かくデータを考察し、ビジネスチャンスを探って市場のニーズに合致する製品を発案しました。


3班は、主に飲食店従業員が使用することを想定したコロナ陰性証明シールを提案。
従業員の健康を証明することで顧客の来店を促進する製品を考えました。
自分たちの知名度の低さを克服するため、ターゲットを絞り的確に販売するプランまで練り上げたプレゼンでした。


学生たちは自主的に勉強会を開くなど熱心に研究に取り組み、各班とも市場データの結果、流通方法、製品のプロモーションなど細部まで考え抜いた説得力あるプレゼンを行いました。
同報告会には社会人ゲストとして、RUFT 株式会社 プリンシパルコンサルタントの後藤義幸氏を招聘。
プレゼン後の総評として、「経営学の基礎をおさえた発表で、商品化のイメージを持たせてくれるプレゼンだった。学生たちの努力が見える発表だった」とのコメントをいただきました。

プレゼンを終えた4年生からは、「ターゲットや競合、製品の強みや弱みを洗い出し、それを踏まえてどんなものが売れるか考えるのが難しかった」「顧客のニーズは年代や性別で異なり、データ分析が重要であることを改めて実感した」といった感想が聞かれました。

指導にあたった隈本教授のコメント:
「各班が自分たちのプレゼンに引き込む工夫をしていた。実際のビジネスでは、儲けはいくらかという視点も大事。社会人になったらその点をさらに勉強していってほしい」

学生の発表についてコメントする隈本純教授