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「女性に対する暴力撤廃の国際デー」に川口ゼミが啓発イベントを実施

地域間連携,産官学連携,グロコミ

2022.12.07

11/25(金)、国連が定める「女性に対する暴力撤廃デー」にあわせて、グローバル・コミュニケーション学部の「国際協力・国際援助研究ゼミ」(川口智恵専任講師)3年生が啓発イベント「女性に対する暴力の撤廃―映画『ソニータ』を通じて考える私達ができること―」を開催。
イベント会場となったフェニックスホールには学内外から47名(学生35名、教職員12名、学外5名)が集まりました。

女性に対する暴力撤廃キャンペーンの啓発シールをつけたゼミ生と川口専任講師(前列左から3人目)

本イベントは、女性に対する暴力撤廃のグローバル・キャンペーンの一環として、川口ゼミ3年生が映画「ソニータ」の鑑賞を中心に、ゼミ生によるアフガニスタンについてのプレゼンやクイズを企画。
アフガニスタンの女性に対する暴力の現状や支援への理解を深めることをねらいとして、女性に対する暴力撤廃の啓発活動を行う文京区やUN Women(国連女性機関)、国際NGOジョイセフとも連携しながら準備を進めてきました。

イベント当日はまず、ゼミ生がアフガニスタンにおける女性に対する暴力の現状や課題について、参加者に向けてプレゼンテーション。
アフガニスタンにおけるジェンダー不平等の背景には、タリバン政権復権による政治的理由と長引く干ばつや内戦が引き起こしている貧困問題があり、それらが児童婚・強制結婚に深く関連していることを説明しました。

次いで、アフガニスタンの文化についても紹介。
アフガニスタンの音楽や衣服といった、映画「ソニータ」を鑑賞する前におさえておきたいポイントに加え、当日配布したアフガニスタン産のドライフルーツやナッツなどの紹介も行いました。

女性が着用強制される「ブルカ」の紹介(中央)

来場者にアフガニスタン産のナッツ・ドライフルーツを配付するゼミ生

イベントのメイン企画は、映画「ソニータ」の鑑賞会。
家族のために強制結婚を強いられそうになるアフガニスタン難民の少女が自分の夢を追いかけるドキュメンタリー映画を鑑賞しました。
鑑賞後には、映画のストーリーとアフガニスタンで起きている問題への理解を深めるため、ゼミ生考案のクイズや関連映画・図書紹介も行いました。

さらに、女性やジェンダーに基づく暴力に対して私たちができる支援についても紹介。

フェアトレード商品の購入やNGOジョイセフが実施しているランドセルなど物資の寄付について説明し、参加者に向けて募金も呼びかけました。
当日集まった募金は、後日ゼミ生が国連ウィメン日本協会へ届け、全額寄付されます。

イベント終了後に寄付をする参加学生

会場の外では、ゼミ生が作成したポスタープレゼンや図書館とコラボした図書紹介コーナーも展示。

図書館には、12/10(土)の世界人権デーまでの企画展示として、ゼミ生が選んだ書籍が置かれています。

図書館の企画展示コーナーではゼミ生が作成したポップや資料展示も

今回初めて国際的な啓発キャンペーンの一部としてイベントを企画した川口ゼミの学生からは、「自分たちが企画したイベントに人が集まってくれた事は素直に嬉しかった。また、今回のように人前に出て発表を行うということは、とても貴重な体験ができ、今後就活などをしていく際の自信になると思う」、「一学生としても学ぶことが出来た。またこれを期にアフガニスタンだけでなく、他の発展途上国そして日本国内での事例についても学習したい」という声が聞かれました。

イベント終了後に行われた、ゼミ生が参加しているNGOジョイセフと文京との連携事業「I LADY.」の活動紹介はこちら