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ロンドンでフィールドスタディ!「グローバルPBL1」

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2023.03.27

3/3(金)~3/8(金)の8日間、グローバル・コミュニケーション学部の集中科目「グローバルPBL1」をイギリス、ロンドンで開講。
小林広直准教授と加藤恵理専任講師の引率で、英語コミュニケーション学科の2~3年生6名がロンドンでのフィールドスタディを行いました。
現地での模様を、学生・教員が撮影した写真とともにお届けします。

「グローバルPBL」はグローバル・コミュニケーション学部の集中科目で、昨夏にはタイでのフィールドスタディも行われています。
タイ・バンコクで文化交流や観光業についてフィールドスタディ。グロコミ学科の実地研修

今回はイギリス・ロンドンでの初開催となり、学生たちは事前に「教会」「芸術文化」といったイギリス・ロンドンの歴史や文化に関するテーマから、「イギリス人の一般的な食事とは?」「ロンドンの服装文化~ファストファッションから古着~」といった現代の生活文化まで、各自の興味に基づいた研究テーマを設定。
グループに分かれてロンドンの街で文化探索を実施し、写真や動画、資料収集など様々な方法で調査活動を行いました。

2022年に開通したばかりの地下鉄「エリザベス・ライン」

一行は3/3(金)の夜に羽田空港を出発し、3/4(土)の夕方にヒースロー空港に到着。
『ハリーポッター』で有名なキングス・クロス駅を探索しました。

翌日はバッキンガム宮殿や、ビッグベンといったロンドン市内の歴史的建造物を巡ったほか、コヴェント・ガーデンで食文化を、オックスフォード・ストリートやリージェント・ストリートでファッション文化を探索しました。

さらに、3/6(月)からは2グループに分かれ、Aグループはイギリスのミュージカル・演劇文化が集まるウエスト・エンドへ。
シェイクスピア・グローブ座周辺を探索後、ソンドハイム・シアター(旧・クイーンズ劇場)で『レ・ミゼラブル』を観劇しました。

一方、Bグループはサウス・ケンジントンに足を延ばし、「ロンドン自然史博物館」を見学。
動物や化石、植物、岩石・鉱物などの標本をはじめ、蔵書や絵画など8,000万点という膨大なコレクションを有する博物館を探索しました。

さらに、隣接する「ヴィクトリア&アルバート博物館」や、イギリスを拠点とするストリートアーティスト、バンクシーのストリートアートも鑑賞し、現代美術や産業デザインなどの豊富なコレクションを通じて、イギリスの産業・技術・近現代のアート文化について知識を深めました。

3/7(火)と3/8(水)は全員でウェストミンスター寺院でのミサを体験したほか、ナショナル・ギャラリー、オリンピック・パーク、セントポール大聖堂、大英博物館の見学、アフタヌーンティー体験、『シャーロック・ホームズ』シリーズゆかりのベイカー街散策などを実施しました。

今回の研修におけるすべての食事は、「食」を研究テーマにした学生たちを中心に学生たち自身がパブやレストランをチョイス。
毎食、現地ならではの食文化を体験しました。
自由時間にスーパー・マーケットやサッカー・スタジアムなど、ロンドンの生活に根付いたエリアでフィールドスタディを行った学生たちもいました。

約1週間という限られた期間ではありましたが、イギリス現地の文化や生活に触れ、現場での体験や実践を通じ、「学生たちは毎日、スマホと公共機関を駆使して、自ら決めた目的地にたどり着いていました。日々逞しくなっている様子が印象的でした」(加藤専任講師)と、成長した姿を見せていました。

<参加学生のコメント>
「建物やバス、人など全てが新鮮でした。歩いているだけで楽しかったです」
「日本よりも大きな美術館や博物館が無料で鑑賞できて、作品が身近に感じられました」
「ウェストミンスター寺院やロンドン塔などの歴史的建造物がどれも荘厳で美しく、非常に興味深かったです。実際にイングランド・プレミアリーグを観戦することはできませんでしたが、スタジアムを訪れたり、パブで試合を観戦したりすることができ、貴重な体験をすることができました」
「『レ・ミゼラブル』の観劇後、劇場を出た際、作品観を壊すことのない景色や街並みが広がっていて、感動しました。日本に比べてトイレを借りる場所があまりないことに驚きました」
「街中にゴミ箱が多いことや、日本とはまた違った文化に触れることができてとても楽しかったです」
「建築物、美術、食など実際に多くの文化に触れることができ、とても良い経験となりました。バスや電車など普段利用するものも日本のものとはまた違い、比較しながら街を歩くことが楽しかったです」

<引率教員のコメント>
「インターネットの出現によって、私たちは事実上無限の情報にアクセスすることが可能になりました。ロンドンの街並みをいつでも私たちは画像や動画で見ることはできます。でも、実際にその場に立って、街の風のにおいや音を肌で感じる。それは情報には還元できない、まさに体当たりで経験するという意味での『体験』としか言いようのないものです。インターネット上にはたくさんの情報がありますが、それを参照しつつも、自分たちだけで計画するのは容易ではありません。教員はあくまでもサポート役に徹していますから、本授業はまさに究極のactive learningと言えます。今回6名の冒険者(?)は、ロンドンでの『現地探索』において見事にそのミッションをクリアしてくれました。天候の関係で予定通りに行かなかったということも含めて、この『体験』は、今みなさんが感じている以上に、将来のいくつかの場面で、とても大きな意味を持つと思います。」(小林准教授)