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驚きの声が多数!!男女学生が「性と健康」について討議する「フェムテック・ワークショップ」を実施。

現代経営,研究

2023.04.10

2/10(金)、現代経営学部の本庄ゼミでは「大学生男女が学ぶ、フェムテック・ワークショップ講座」を開催しました。同ゼミと文京学院大学経営学部の馬渡ゼミとが協力し、女性35名、男性25名が参加。
ウェルビーイングを実現するために「性と健康、仕事」について討議しました。

フェムテック(Femtech)とは、女性の性や健康を支える技術やサービスをさします。本学の本庄加代子教授と一般社団法人日本フェムテック協会の代表理事・山田奈央子氏による講演後、参加者からは多くの驚きの声が聞こえ、今後の継続的な学びや社会への広がりに期待が高まりました。

イベントについてはこちら

ワークショップ講座に参加した学生60名(文京学院大学・馬渡ゼミ/本学・本庄ゼミ)

イベントは、本庄教授による講演「しなやかに働くために、大学生がフェムテックを学ぶ意義」からスタート。
本庄教授が、大学生と社会人の男女864名を対象にした調査結果を踏まえて、大学卒業後に直面する、自身の健康管理や職場への働きかけ、妊娠、出産などの人生の選択についての備えの必要性を学生に伝えました。
同調査では、働く女性の約7割が月経やPMS(月経前症候群)の悩みを抱える一方で、男性も「女性が不調の際に、対応に困った経験がある」人が約6割という結果が。また男女の妊娠適齢期への意識の薄さが、子を持つ/持たないという選択に影響している可能性が高いことを説明。
今後は、個々人が主体的に人生を選択し、共同参画社会を実現するためにも、タブー視されがちな「性と健康」について、大学生のうちから男女分け隔てなく共有し議論することが重要であると解説しました。

調査プレスリリースはこちら

現代経営学部の本庄加代子教授

続いて、一般社団法人日本フェムテック協会代表理事の山田奈央子氏が登壇。
「フェムテック・ヘルスリテラシーの基本講座」と題して、フェムテック製品の紹介も交えながらご講演いただきました。
「自分のことを知らない、ということを知る」「相手のことも知らない、ということを知る」というお話から、相手の状況を知り、理解することで相互理解が生まれ、ウェルビーイングな社会を実現する大切さについてお話しいただきました。さらに、海外事例や歴史にも触れながら、近年のフェムテックムーブメントについて解説。
女性のライフステージと健康課題を解決するための吸水ショーツや月経管理アプリといった代表的な商品・サービス、「SHHR(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ、性と生殖に関する健康と権利)」といった考え方についてお話しいただきました。

日本フェムテック協会代表理事 山田奈央子氏

参加した学生たちは、その場で日本フェムテック協会認定資格3級をオンライン受講・取得したほか、ご紹介いただいたフェムテック商品を実際に手に取る様子も見られました。

その後、グループに分かれてのプチディスカッションも盛り上がり、男性参加者による男性視点での発表も。

学生らの感想は、「性教育は男女別だったが、これからは男女が共に学ぶ機会が増えてほしい」(女性)、「女友だちと話すことさえも抵抗のあった生理や健康のこと。辛いのは自分だけではないことを知った」(女性)、「生理などの不調に対してピルやアプリなどの対処法があることを知らなかった。もっと早く知りたかった。」(女性)、「妊娠適齢期があること、それが22歳前後であることを初めて知った」(男女)、「参加すること自体に恥ずかしさがあったが、それは自身の知識が足りないからだと気が付いた」(男性)、「触れてはいけないことだと思っていた」(男性)、「女性だけではなく、男性にも関係する大切な話だと思った。」(男性)、「生理用品を手に取ったのは初めてだった。全く何もしらないことに気が付いた」(男性)など、多くの驚きの声が聞かれました。

【参加した学生へのアンケートより】
◆「本日の学びが役に立つと感じた人:98%」

◆「フェムテック知識の、社会への広がりの重要性:100%」