Academic Life & Research
教育・研究
[公開講座]第1回「オックスフォードからみた世界-ポストコロナとウクライナ-」
2023.05.18
学問領域にとらわれない幅広い教養(リベラルアーツ)を学ぶ「公開講座」が今年もスタート。
本郷キャンパスでの対面に加え、オンラインによるライブ配信も同時に行い、全7回にわたって開催予定です。
第1回は5/13(土)に開催し、110名(対面21名、オンライン89名)の方にご参加いただきました。
今年度の初回ということで、まずは辻中豊学長よりご挨拶をさせていただき、その後本学グローバル・コミュニケーション学部の井上実佳教授が講師として登壇。
井上教授の専門分野は国際政治学で、国際機構論、アジア・アフリカ地域研究などの授業を担当しています。
昨年4月から約1年間、在外研究のため英国オックスフォード大学に在籍した体験を交えながら、「オックスフォードからみた世界-ポストコロナとウクライナ-」というテーマでお話しました。
講演序盤は、オックスフォード=観光と研究が共存する街であることや、オックスフォード大学が「世界大学ランキング」で7年連続1位に選ばれていることなどを紹介。
また、オックスフォード大学のカレッジ(学寮)制度についての解説も。
世界各地から集まった多様な学生や教員が、寝食をともにしながら交流を深め、知を磨いている様子がうかがえました。
中盤では、エリザベス女王の崩御やコロナ禍を経た英国の現状を紹介。
英国において日本の文化がどのように見られているかについても解説しました。
井上教授は「マンガや日本食、’80年代シティポップなどの日本文化が人気を集める一方で、政治・外交面における日本の影は薄いようだ」と述べ、文化的存在感と政治的な存在感のギャップに言及しました。
終盤では、ロシアのウクライナ侵攻に対して、英国、特にオックスフォードの人々がどのような立場を示しているかを解説。
ウクライナからの移民・移住者と共生しているオックスフォードでは、ウクライナ支援を表明する市民も多く、支援コンサートなどが頻繁に開かれていることを話しました。
最後に、「外へ出よう。日本の中にある国際的な面にも触れよう」というメッセージを送り、講演は終了。
参加者との質疑応答では、「オックスフォード滞在で印象的だったことは?」「英国に滞在してわかった英国のいいところと日本のいいところは?」などさまざまな質問が寄せられました。
次回の公開講座は5/20(土)に開催。
「抹茶茶碗のうんちく:歴史性・科学性」をテーマに、東洋英和女学院大学人間科学部教授であり裏千家淡交会巡回講師・裏千家学園茶道専門学校理事も務める岡本浩一氏にご講演いただきます。
対面・オンライン併催、要事前申込み(無料)。
ぜひご参加ください。