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森林再生とビジネスの両立を進める隈本ゼミ×フィノス(株)の2年目の産学連携プロジェクトがスタート

大学間連携,産官学連携,現代経営

2023.05.24

現代経営学部の「マーケティングと消費者行動研究ゼミ」(隈本純教授)では、森林資源の有効利用と地域ブランディングのための幅広な林業、森林サービス業を手掛けるフィノス株式会社と産学連携プロジェクトを実施しています。

5/19(金)、フィノス(株)の和田雄一社長と平野かおるCMO(最高マーケティング責任者)をお招きし、同ゼミ3年生と今年度のキックオフミーティングを行いました。

隈本ゼミは昨年度からフィノス(株)と連携し、群馬県嬬恋村の村有地を森林体験交流センターとして再生させる施設計画に参画しています。
2022年10月にはゼミ生が施設開発予定地を視察し、同年12月に同社への新規事業アイデアを提案しました。

隈本ゼミがベンチャー企業と連携し群馬県嬬恋村で新規事業立ち上げを目指す!現地視察報告

現地視察の様子

学生が考える森林活用の可能性とは。隈本ゼミの産学連携プロジェクト調査研究報告

新規事業提案の様子

5/19(金)の立ち上げ会合では、フィノス(株)の和田社長が同社の事業背景や提供サービスについて紹介。
林業従事者の減少による森林の管理不足が深刻な問題となっており、そのような森林を整備して収益性を確保しつつ「人が自然とのつながりを取り戻す場」「再生可能エネルギーを活用するカーボンニュートラル施設で、SDGsを実践する場」として生まれ変わらせる構想をお話いただきました。

和田社長

また、和田社長は実際にゼミ生が開発に携わる森林エリアの現状や、事業のコンセプト、開発後に期待する雇用や交流への効果について言及。
荒れた森林を整備して、森林体験交流センター「フィノスの森 北軽井沢」として開発する大規模なプロジェクトのビジョンを説明しました。

「フィノス 北軽井沢」イメージ

その後、平野CMOが森林開発アイデアの一例を紹介。
森を活用したアクティビティや嬬恋村との連携で地方創生を図るイベント企画など、具体的な連携課題案をゼミ生と共有しました。

平野CMO

授業の最後は、質疑応答の時間に。
ゼミ生からは、「森の中には別荘の他にも何か施設が残っているのか?」「現状、どのくらいの人の往来があるのか?」「森の中に動物はいるのか?」「移動手段として想定しているのは車だけか?」など、プロジェクト推進を見据えた質問が多数あがりました。

質疑応答の様子

隈本ゼミは今後、東海大学人間環境学科 藤吉研究室とも連携しながら、実地調査などの学外研修を経て、ビジネスと両立できる森林活用の施策を練り、実行していく予定です。