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[公開講座]第3回「『大変革の時代』にどう立ち向かうのか?~ポンコツな日本型組織の課題と変革~」

地域間連携,教養教育

2023.05.31

学問領域にとらわれない幅広い教養(リベラルアーツ)を学ぶ「公開講座」の第3回を5/27(土)に開催。
オンラインによるライブ配信も同時に行われ、77名(対面19名、オンライン58名)の方にご参加いただきました。

今回のテーマは「『大変革の時代』にどう立ち向かうのか?~ポンコツな日本型組織の課題と変革~」。
講師の箕浦龍一氏は元総務省官僚で、日本の働き方改革を先導し、現在は一般社団法人官民共創未来コンソーシアムの理事を務めます。
また、「旅するフリーランス」と称し、働き方改革に関する取り組みや講演を全国各地で行っています。

箕浦氏

講演ではまず、「日本が一流国から脱落したきっかけはデジタル社会の到来だった」と解説。
世界ではDX化が進み、ビジネスの常識や枠組みが急速に変化している今、「日本の組織も古い世界観や固定観念をバージョンアップすることが必要だ」と箕浦氏は述べました。

その後、「日本の『働き方』の何が問題なのか?」や、「日本の『人材』をめぐる問題とは?」といったトピックを掘り下げた箕浦氏。
古いやり方に固執した“ポンコツ組織”の変革を進めるにあたっては、「人材の自律(自分の頭で考え、仮説を立てる能力)」と「越境(外部とのつながり)」の2点がカギになると語り、それぞれ詳しく解説いただきました。

箕浦氏は最後に、組織変革には経営幹部のコミットが不可欠であると明言。
まずは経営トップが自身の世界観をアップデートし、目指すべきゴールを明確化するとともに、変革の環境を整えることが必須であると語りました。

世界のビジネス標準に対する日本の伝統的組織が、今後どのように変革していけばよいのか――。
そのヒントが詰め込まれ、さまざまな気付きを与えてくれた今回の講演。
講演後は「“日本型組織”というのは日本人の国民性なのか?」「箕浦氏から見て、“脱ポンコツ化”に成功した会社や組織は?」など、参加者たくさんの質問が寄せられ、活発な質疑応答が行われました。

次回の公開講座は6/3(土)に開催。
「幻の流星群を追って」をテーマに、国立天文台上席教授の渡部潤一氏にご講演いただきます。対面・オンライン併催、要事前申込み(無料)。ぜひご参加ください。

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