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服のリユースで社会貢献! 「人間社会演習」の産官学連携「こども服の譲渡会」が大盛況のうちに終了

産官学連携

2024.09.11

9/5(木)、人間科学部の3年次科目「人間社会演習」(種村文孝准教授)が、文京区とゼンドラ株式会社との産官学連携活動を実施。
SDGsに関する学びとして、キャンパス内で「こども服の譲渡会」を開催しました。

受付や会場運営を担当した学生と種村准教授(前列左から2人目)、ゼンドラ(株)のみなさま、文京区資源環境部リサイクル清掃課リサイクル推進課長の加藤良氏(右から2人目)

子ども服の無料譲渡会の活動は、文京区が推進している2R(ごみ削減・再利用)や子育て支援の一環であり、これまで、クリーニング業界紙を手掛ける文京区内の企業、ゼンドラ(株)との共催で実施されてきました。
今回は本学の学生19名が企画・運営として参画し、産官学連携のイベントとして初めて大学のキャンパス内で開催されました。

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会場は、1号館1階のエントランスホール。
広い空間を活かし、ベビーカーを押しても見やすいように、ゆとりを持った設営を工夫しました。

子ども服の陳列が終わったエントランスホール

今回のベントでは、クリーニング店などを通じてゼンドラ(株)に集まった約2,500着の子ども服が提供されました。
「ジェンダーフリーの視点を取り入れたい」(SDGs「ジェンダー平等を実現しよう」に対応)という学生のアイデアから、性別を分けずにサイズのみで分別して、服を陳列しました。

子ども服を一点一点畳み、サイズ別に陳列する学生たち

各テーブルの上に置かれた「ジェンダーってなに?」のパネル

また、大学での初開催ということもあり、チラシやSNSを使った広報にも力を入れました。
学生たち自ら300枚あまりのチラシをポスティングし、近隣の保育園などにもポスターを掲示。

当日も、東京ドームシティに遊びに来ている親子連れに来場を呼び掛けるため、数名の学生がチラシを配りに行きました。
イベント当日は、開場前から校舎を半周するほどの行列ができ、大盛況となりました。

開場を待つ来場者たち

開場と同時に多くの来場者でにぎわう会場

参加者からは、「バリアフリーになっていて、ベビーカーごと入れてありがたかったです」「たくさんあって選ぶのが楽しかったです」「会場が広く、見やすかったです」などの声が寄せられました。
また、「学生の方が運営に携わっておられるのが素晴らしい」「また次回も参加したいです」と、次回開催への期待も高まりました。

来場者とコミュニケーションをとる学生の姿も

学生は、「こんなに人が来てくれてびっくりした」「子育て世代が求めているイベントなんだと初めて知りました」など、リユースのニーズの高さに驚きを感じていました。
また、「チラシを見て来場された方もいらっしゃって、ポスティングは大変だったけど、嬉しかった」と、活動に対する手ごたえを語っていました。

種村准教授は、「実際にリユースに対するニーズがあることを、体験を通して学生に知ってもらいたかった。座学を通じてごみ問題や温暖化などに関心を持つ学生も多いが、実際に譲渡会のような取り組みが、問題の解決につながるという体験をしてもらうのが大事だと考えている」と話していました。