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「新しい共同体」の必要性とは。特別講座「未曽有の大変局のなかでアジア共同体の未来を語る」第1回

地域間連携

2024.10.01

本学では、一般財団法人ユーラシア財団from Asia助成による特別講座を開講しています。
今年は「未曽有の大変局のなかでアジア共同体の未来を語る」という全体テーマのもと、アジアの諸問題に関する専門家や有識者を講師として招へい。
全15回を予定しています。

9/19(木)に開催された第1回は、講師としてワンアジア財団首席研究員の鄭俊坤氏にご登壇いただきました。

今回の講義テーマは「新しい共同体に向かって――その必要性と意味について」。
鄭氏は冒頭、ワンアジア財団の目的や活動について触れたのち、家族から国家までも表す「共同体」とは何かについて紐解きながら、講義をはじめました。

近代国家において、共同体より個人中心の考え方が主流だったのに対し、現在の社会において「個人が共同体の中でどう繋がっていくか」、「共同体の中でどのように生きていくのか」がより良い社会を生み出すためのキーワードになっていると解説しました。
コロナ禍を例に挙げ、「共同体の視点で見たとき、人類全員が体験したコロナ禍は、人類は繋がっていることを証明した」と語る鄭氏。
このような危機に対面したとき、その意味について考えることが重要であり、無関心であってならないとしました。

鄭氏

さらに変化とイノベーション(革新)が必要となる共同体が抱える問題について解説。
困難や争いが絶えない現在の社会において、既存の共同体の形を変え、新しい共同体を作っていくことの必要性を説きました。

講義の最後には、「新しい共同体を作っていくには、既存の共同体を否定するのではなく、直面した様々な壁をどのように超えていくかを悩み、想像力を働かせ、常に変化をしていくことが不可欠」として、講義を終えました。

同講座は本学学生が履修するほか、一般の方も受講可能な公開講座として開講されています。
各回の講師・テーマ、聴講のお申し込み方法は以下ページよりご確認いただけます。

一般財団法人ユーラシア財団 from Asia 助成 特別講座