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グロコミ

特別講座「科学技術革命とアジアの未来―アジア共同体への新しいアプローチ」第8回報告

グロコミ

2019.11.18

11/15(金)、2019年度ワンアジア財団助成特別講座「科学技術革命とアジアの未来―アジア共同体への新しいアプローチ」第8回を実施。
講師に、光触媒の仕組みを発見した化学者・藤嶋 昭氏(東京理科大学栄誉教授、東京大学特別栄誉教授)を迎え、「先人に学び、世の中に貢献できる研究をしよう~光触媒の研究を例にして~」というテーマでお話しいただきました。

藤嶋 昭氏

鏡のコーティングや殺虫剤をはじめ、日常の様々な分野に用途が広がっている「光触媒」の仕組みを発見した化学者として、ノーベル化学賞の候補としても毎年のように名前が挙がる藤嶋氏。

講義ではまず、「身の回りの不思議」として、雲の白さや虹の色など自然界の様々な例について、藤嶋氏が学生や参加者に対して理由を問うところからスタートしました。
その後、「光触媒」の仕組みが植物の光合成をヒントに考案されたことを解説。
さらに、がん細胞に対する殺細胞効果を持つこと、さらには太陽エネルギーと光触媒を使うことで二酸化炭素を有用物質に変化させる試みなど、「光触媒」の性質と可能性についてお話しいただき、科学技術が世の中に果たす役割について学びました。

次回は11/22(金)、共同通信社客員論説委員の平井 久志氏を講師に迎え「最悪の日韓関係と北朝鮮核問題の行方」というテーマで開講します。

本講座は1/10(金)まで毎週金曜の3限(13:00~14:30)に本郷キャンパスで開講します。
※12/27(金)・1/3(金)は休み
詳細および一般の方の受講お申し込みについては下記ページをご覧ください。

東洋学園大学 ワンアジア財団助成特別講座