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コロナ禍を意識した提案も。キャッシュレス決済に関する木川ゼミと拓殖大のインカレゼミプロジェクト最終発表

現代経営

2021.02.15

12/20(日)、現代経営学部の「経営戦略とイノベーション・マネジメントゼミ」(木川大輔専任講師)と拓殖大学足代ゼミによるインカレゼミプロジェクトの最終プレゼンテーションを実施しました。
各ゼミが「楽天Pay」、「メルペイ」、「PayPay」、「Suica」の4チームに分かれ、学生たちがキャッシュレス決済サービス提供会社の社員、ゲスト審査員を上司に見立てて新規ビジネスのアイデアを提案。
審査の結果、木川ゼミのメルペイチームによる提案が最優秀賞、同PayPayチームの提案が優秀賞を獲得しました。

木川専任講師(左)と最優秀賞を受賞したメルペイチーム

 

優秀賞を獲得した木川ゼミのPayPayチーム

本プロジェクトは、「キャッシュレス決済サービスの決済件数または普及率を高めるための新サービス・新規ビジネス」について、木川ゼミと足代ゼミの学生たちがアイデアを競うというものです。
上司役を務めるゲスト審査員には、11月の中間発表に続いてPwCコンサルティング合同会社 シニアマネージャーの鐘ヶ江靖史氏、株式会社ZENTech 取締役チーフ・サイエンティストで一般社団法人日本認知科学研究所の理事も務める石井僚介氏、日本アイ・ビー・エム株式会社の髙橋宏和氏にご参加いただきました。
コロナ禍でグループワークがしづらく、プレゼンも審査員との距離が非常に遠い状況で行うなど、昨年とは違った苦労も多かった今年のインカレプロジェクトですが、そのぶん学生たちの努力や調査・研究への熱意が感じられる最終プレゼンテーションとなりました。

メルペイチームの発表の様子。学生や審査員は広い階段教室の後方に着席し、換気とソーシャルディスタンスを保って行われた。

審査員との質疑応答を行う木川ゼミのSuicaチーム

今回のプロジェクトでは、メインターゲットを20代の若者とした新サービスや新規ビジネスを提案する、という条件があり、各チームはそれぞれ担当するキャッシュレス決済サービスの強みやグループ企業の事業、さらに若者のキャッシュレス決済に対する意識などを独自に調査・研究。
大学の学食や売店とのコラボ、ホテルやレンタカー予約といった学生旅行に便利な機能といった、学生たちにとって身近なサービスをより使いやすくすることでキャッシュレス決済を若年層に普及させようという提案から、「キャッシュレスお賽銭サービスで初詣の混雑を防ぐ」「ライブ遠征層向けにチケットサービスとホテル予約を連携させる」など、学生らしい自由な発想を生かしたアイデアまで、いずれも優劣つけがたい様々なビジネスプランが提案されました。

お賽銭のキャッシュレス化について神社へのヒアリング調査を行った木川ゼミの楽天Payチーム

そんな中で、最優秀賞を受賞した木川ゼミのメルペイチームが提案したのが、「ECサイトとの提携による20代メルペイ利用率上昇案~ファッションとメルカリ~」ビジネスプラン。
ファッション通販サイトとメルペイの親会社であるメルカリの提携によって購買データ連携やメルペイの残高・ポイント管理、セール情報・売り時情報の通知を行い、新しい服の購入から着なくなった服のフリマアプリ出品・売却まで行うという内容でした。

最優秀賞を受賞した木川ゼミメルペイチームの発表

 

コロナ禍でも家から出ずに購買サイクルを回せるという目の付け所に加え、ECサイトとメルカリそれぞれのビジネスに加え、二次流通市場や想定ターゲットである20代のインサイトなどを細かく調査し、経済効果や収益の試算も行ったうえでの熱意と説得力あるプレゼンに、ゲスト審査員からの高い評価が集まりました。

スライドに間に合わなかった情報をその場で書き出して説明するメルペイチーム

 

今回はどのチームの提案も甲乙つけがたい内容だったということで、優秀賞は同率で2チームが受賞。
レンタカー会社と駐車場の運営会社とコラボし、車の貸し出しから駐車場の検索・予約までワンストップで行うというビジネスを提案した足代ゼミのPayPayチームと、大学の学食に初期コストが少ないPayPayを導入し、毎年新たな学生を若年層顧客として獲得し続けるという戦略を提案した木川ゼミのPayPayチームが受賞しました。

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