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本庄ゼミ×スケーター(株)とのTikTokマーケティング最終報告会

産官学連携,現代経営

2023.02.22

現代経営学部の「マーケティング戦略・プロジェクトマネジメントゼミ」(本庄加代子准教授)とスケーター株式会社との産学連携プロジェクトが無事終了。
12/12(月)にスケーター(株)東京営業所にて行われた成果報告会は、鴻池総一郎代表取締役社長、林田雅彦取締役・デジタルマーケティング部部長をはじめ、多くの社員の方々にご参加いただき、ゼミ生からTikTokマーケティング施策の効果測定結果およびプロジェクト全体の成果を報告しました。

鴻池社長(後列中央)、林田取締役(後列左から2人目)や社員の方々と本庄ゼミ生、本庄准教授(左下)

奈良県に本社を持つスケーター(株)は、ディズニーやサンリオをはじめとする多数のキャラクターライセンスを持ち、お弁当箱をはじめとした生活雑貨やファンシー雑貨、アイデア商品を幅広く展開する企業です。
スケーター株式会社

今回のプロジェクトは、本庄ゼミ3年生12名がスケーター(株)の新規顧客獲得を目指し、Z世代に向けたTikTokを活用したマーケティング施策に挑戦するというもの。
Tiktokマーケティングは、著名な企業も本格的に取り組めていない新しいメディアです。
ゼミ生たちは、同社から寄付を頂きながら、6月~11月にかけて同社の商品紹介動画を10本制作、TikTokに投稿し、当初の目標であった合計再生回数を上回る8,792回(11/25時点)を達成し、同時に企業イメージの向上にも貢献。プロジェクトは成功に終わりました。

TikTok動画はこちら
本庄ゼミTikTok

動画は、学生が企画から構成を考え、撮影、編集をし、自ら設定したKGIを目標にゼロから制作したもの。学生たちは慣れない絵コンテ制作や撮影を何度も繰り返し、苦労しながら10本の動画を制作し投稿し続けました。
また、投稿した動画の効果を定量的・定性的両面から測定しました。

学生が描いた絵コンテの一部

成果報告会では、目標であったZ世代のスケーター(株)への認知がどう変化したのかという成果を発表しました。
定量的には、TikTokに投稿した再生回数や再生時間、フル視聴の割合といったデータを報告するとともに、10~20代を対象にインターネットと対面で実施したインタビュー調査の結果も報告。
その結果から見えたマーケティングアイデアの考察についても商品ごとに発表しました。
さらに、企業イメージも向上した裏付けとなるデータも公表し、企業の事業理解や社会性のある企業だという評価が高まったことを示しました。

スケーター(株)の社員の方々からは、「Z世代の情報は取りづらいので、貴重な意見を聞かせていただいた」「消費者側の目線に立った商品PRができていた」「みなさんの調査結果や考察を今後のPR施策の参考にさせていただきたい」といった嬉しい言葉をいただきました。

スケーター(株)鴻池社長による講評

また、「プレゼンテーションが入社数年後の社会人のようだった」と資料やプレゼンスキルについても高く評価が。ゼミ生たちは約8カ月にわたるプロジェクトの完遂に、大きな達成感を滲ませていました。

成果報告会後、緊張が解けたゼミ生たち

成果報告会後、緊張が解けたゼミ生たち

<本庄加代子准教授コメント>
「TikTokマーケティングという、まだ著名な企業も参画していないメディアに、学生たちがゼロから挑戦したこと、そしてマーケティング戦略を立案して、実践し、無事に目標を達成しプロジェクトを完遂できたことは疑いようのない事実であり、学生の、これからを生きる上で大きな自信になったと思います。ここまでくる過程は、決して平坦ではありませんでした。学生たちだけでプロジェクトをマネジメントし、情報共有を行いながら、メンバーのモチベーションを維持しながら、そして効率的なタスク管理を行いながら、走り抜けることに大変苦労していました。その苦労が今後、他者との協働や社会との関わりを学ぶ良いきっかけになったと思います。何より、TikTokのリスクがわかりながらも、貴重な教育機会を与えてくださったスケーター様に心から感謝をしております」

担当する本庄准教授

<ゼミ生のコメント>
「プロジェクトを成し遂げた達成感と同時に、まだまだ自分たちにはできた、とも感じています。残る1年、もっと成長できるようにしっかり努力していきたいです」(ゼミ長・経営管理班 藤本優作さん)

スケーター(株)鴻池社長にゼミ長の藤本さんが組織マネジメントの難しさを話す

「動画の構成を考えて本庄先生や広報室部長に初めて見ていただいた時はダメ出しばかりだったが、成果報告会では皆さまに高評価をいただくことができて嬉しいの一言です」(構成班リーダー 佐伯朋美さん)

「期限内に予定どおりの動画を完成させた充足感はあります。一方で、動画を最後まで見てもらうためにはもう少し編集の工夫のしかたがあったのではという反省点も残りました。これからの課題です。」(編集班リーダー 飯田俊さん)

左からプロジェクトリーダーの佐伯さん、藤本さん、飯田さん

成果報告会終了後のゼミ生全員と本庄准教授

ゼミ生による活動報告はこちら
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