一流講師・文化人に学ぶ教養講座、オンラインで開講
2020年度、文京区・本郷で94年の歴史を持つ東洋学園大学で公開講座を開催。
今期は初のオンライン講座として開講され、学問領域にとらわれない幅広い教養(リベラルアーツ)を、一流の講師から学べます。
社会人として知識や教養の幅を広げ、人生を豊かにする学びに参加してみませんか。
9/15(火)
開催時間 19:00~20:30
終了しました米中はトゥキディデスの罠を超えられるか
――日本にとっての『未曽有の挑戦』
- 講師
- 東洋学園大学朱 建榮 教授
既存の超大国アメリカが衰退の懸念から新興国に対し恐怖や不安を抱く「覇権国シンドローム」を抱き、追い上げる大国中国が他国からの承認や敬意を求める「新興国シンドローム」に陥る、という「トゥキディデスの罠」が、世界の行方に深遠な影響を与えている。日本も国際情勢の激変に「オープンマインド」が求められている。米中関係そして日本の対策を中心に語る。
9/22(火)
開催時間 19:00~20:30
終了しました東京電力福島第一原発の廃炉作業から見えてくるもの
~原発事故から9年。作業員のルポから~
- 講師
- 東京新聞特別報道部片山 夏子 氏
この9年間の福島第一原発やその作業員の状況や、被災者でもある地元作業員や福島に駆けつけた県外からの作業員の家族や仕事への思いなどを交えながら、今の福島第一原発の状況をお話したい。(続きを読む…)
2011年3月11日の東日本大震災から9年。福島第一では溶け落ちた核燃料(デブリ)や使用済み核燃料プール内の燃料は安定的に冷却できるようになり、使用済み核燃料プールからの燃料取り出しや原子炉格納容器内の調査が進む。デブリの冷却や地下水の建屋への流入によって、毎日400~500トン生まれていた汚染水も、1日170トンまで減り、東電は25年までに1日100トンまで減らす工程表を掲げる。また、21年にはいよいよ2号機からデブリの取り出しを開始するとしているが、デブリの全容は未だつかめず、廃炉の目処はたたない。燃料取り出しに向け、高線量下の作業が中心になっていく中、被ばく線量限度が定められた作業員が安定的に働き続けることは難しい。事故後は作業員の被ばく線量が格段に上がったが、作業員は労災認定されなければ何の補償もない。仕事も安定せず「使い捨て」の状態が続く。東京五輪を「アンダーコントロール」と言って招致した後、何が起きたのか。現場の9年間を伝える。
10/13(火)
開催時間 19:00~20:30
終了しました前を向いて
- 講師
- シドニー・パラリンピック日本代表古城 暁博 氏
障害とは何か。例えば、身体の一部が欠損している、機能が失われていることなのか。パラリンピックの父グッドマン博士は「失ったものを数えるな、残されたものを最大限に活かせ」と言われている。失ったものを数えては後退しかない、壁は越えられない。残されたものを最大限に活かすには前に進むのみ。前進する事で自ら困難な壁を越えていく。前を向いていれば可能性は広がっていく。障害者、健常者にとって本当の障害とは何かを共に考えていく。
10/27(火)
開催時間 19:00~20:30
終了しました混迷する中東情勢を読む
- 講師
- NHK解説主幹出川 展恒 氏
アメリカとイランの軍事衝突の危機で始まった2020年の中東。ISの駆逐後も一向に秩序回復の兆しが見えないシリアとイラク。瀕死のパレスチナ和平プロセスなど、秋のアメリカ大統領選挙とも密接に絡む中東の最新情勢を読み解く。
11/10(火)
開催時間 19:00~20:30
終了しました北斎の多彩な表現と生き方
- 講師
- すみだ北斎美術館館長橋本 光明 氏
世紀を超えて世界で最も有名な日本の画家葛飾北斎は、森羅万象あらゆるものを自在に描き続けた。それを可能にしたのは、卓越した描写力と豊かな想像力に好奇心や向上心を併せ持つ努力家であったからである。彼の実力がすでに認められても70歳になる前に描いた絵は、まだ取るに足らないと言い、100歳以上の真正の画工を目指した。生涯に3万点を超える作品を発表し、自ら“画狂老人”と名乗った北斎の生き方を考える。